ビリヤードと保育の日々

保育しながらの気づきや、ビリヤードのことを綴ってます。

10歳の壁〜保育論⑤〜

今回は思春期よりもっと絞って、10歳の壁のピンポイントにスポットを当てて書きます。
職場の学童保育でも、4年生に上がった(特に女子)子が、流動的な心に悩みながら日々、成長していっております。
10歳というのはホントに特別で、急激に身体や心が変化して、頼りたいはずの大人(親)に反抗してしまうわ、でも自分じゃ何がなんだかわからないわで、混乱してしまいます。
しかもその混乱に自分で気づけないから、周りの友達と辛さの共有もできない。
そんな混沌の中を生きていく歳なのです。

葛藤の中で
それでも、子どもはすごい。
先述した混乱は、同じレベルのものを大人が直面したらヒステリーものですよ。
これを乗り越えようとしながら、それこそ学童保育の中で言えば、お兄ちゃんお姉ちゃんとしてしっかりしていくんです。
たいしたものですよ。

サナギから蝶へ
いわば10歳付近はサナギの時期ですね。
このサナギの時期の心の動きを見ていると、とても面白いんですよ。
たった1年そこらで、この大きな混乱を、いつの間にか咀嚼して、これもまた本人が気づかぬうちに解決してしまっているんです。
イヤでも解ってしまうというか。
この混乱を乗り越えた子どもの表情は清々しさ極まりないです。
学童保育では、1日生活が1カ月続く夏休みの前と後で顕著です。

いやぁ、保育は面白い。