ビリヤードと保育の日々

保育しながらの気づきや、ビリヤードのことを綴ってます。

もう一歩先へ〜保育論④〜

解決する力
ケンカやイジメ。ケンカは特に保育・教育の現場では日常茶飯事ですよね。
先に手を出した方、多数の方が悪になりがちですね。
確かにそうなのですが、悪になった側を怒って、謝らせて、はいおしまい。
これが保育になるのか?と言いたい。
保育者が余裕を持って、両者の背景を汲み取って、何がそうさせたのか…保育者が思考を止めてはいけないのです。
悪を作って、やった方を謝らせて、やられた方を納得させて、解決したように見せても何も変わらない。
これこそ二項対立脳を作る原因です。
その上、ケンカになった時に自ら解決する力は育たない。

見守る
この場合、保育者のスキルとして必要なのは、見守る力とタイミングを見計らって諭す力。
だいたいのケンカは、双方が引っ込みがきかなくなってしまっているだけで、キッカケや本質からズレていくから激しくなるワケです。
このタイミングを逃さずに気づかせてあげれば、案外すんなりいくものです。
見守る力は大事なのです。

ブレーキ
保育者が焦らず気づかせていくことで、いずれ子ども自身に「ちょっと待てよ?」のブレーキが付きます。
すると本当の意味で自分たちで解決する力がついてきます。
この力は後々の少年犯罪などにも影響していくのではと思います。

子どもは善悪関係なく学びます。
善を押し付けることが保育ではない。
悪を裁くことが保育ではない。
その中から子どもが見極めて、取捨選択して身につけていける環境を作ることが保育なのでしょうね。
子どもの心の、もう一歩先へ行きましょう。