ビリヤードと保育の日々

保育しながらの気づきや、ビリヤードのことを綴ってます。

気づかせること〜保育論⑧〜

気付き、ひらめき、発見。
これらは、頭と身体に大きく刻まれる。
この一瞬で、出来なかったことや、わからなかったことが、あっさりと身に付いてしまう。
勉強でもスポーツでも、この「そうだ!」「そうだったのか!」で、世界は一変する。
これは保育ではとても大事な要素で、どんなに大人が礼儀、挨拶、マナー、勉強を叩き込もうが、諸刃の剣にしかならない。
例えば元気よく挨拶ができる子は、元気よく挨拶をした時、された時に、その清清しさ、気持ち良さに「そうか!」と気付いたからするようになる。
大人が模範になるというが、杓子定規なことをしたところで、子どもは何も感じないし、模範にしたところで、猿真似でしかないだろう。
本当の模範は、どんな不器用な形でも、心に働きかけ、「そうか!」の発見をもたらすキッカケにならなければ意味がない。

「気付き」や「発見」の気持ち良さというか、新しい世界を実感するから身につく。
ほんの小さな体験でも、ほんのくだらない体験でも、子どもの中ではこれほどの大きな動きがある。
世界が変わるというか。

これが成長というものなのではないか。
ぜひ、保育者には、子どもにいろいろ詰め込んでいくのではなく、子どもに気づかせる働きかけをしてほしいと思う。