保育は、介護やなんかと同じく「福祉」の世界になる。
「福祉」とは、「幸せ」のことを言う。
まぁ「幸せ」なんて、人により内容も程度も違うから、何かをするとみんなが幸せというものなど無いのだが。
福祉の「仕事」というのが、実に難しい。
「福祉」と「仕事(制度)」を、あやふやに混ぜてしまってはいけない。
そこをお偉いさんがわかっちゃいないから、保育や介護に捻れが生まれる。
そりゃあ、「仕事」と割り切ってできた方が、卒園や卒業、老人の死など、「別れ」の苦しみ悲しみは小さいだろう。
"割り切れないと「燃え尽き症候群」なんかになってしまう…"
果たしてそうだろうか。
「制度」とは、仕組みのことで、流れがきまっている。終わり(死)などない。
終わり(死)がないから、やがて「別れ(死)」を受け入れられず、耐えられなくなる。
心を通わせ、今を感じて我を忘れて接していけば、「別れ(死)」のために頑張れてしまえる。言い換えると、キレイに見送ることができる。「別れ(死)」は「始まり」である。
家族などとの別れを受け入れられるのも、こういうことではないか。
そこからまた始まることができる。
「福祉」に「制度」を混ぜ込まないでくれ。